痛みと水の関係性
あなたは水不足によって痛みが助長されることはご存じでしょうか?
特に痛みの慢性化はその人の体質によって変化することが多いです。
体質を改善させるためには大きく3つの要素が必要となってきます。
1水
2体温
3腸内環境
これら3つの要素が体循環(体の老廃物やリンパ液・水の循環のこと)のバランスを崩して様々な身体の痛みや不調を引き起こしてしまいます。
痛みや不調に悩まれている方は特にこのような経験はないでしょうか?
整骨院やマッサージ店に行って電気を当ててもらったり患部をマッサージしてもらいその時は気持ちがよく症状も軽くなったが2,3日経つと症状がぶり返し、日常生活も苦しくなってきてしまい「結局その場凌ぎかよ・・・・」
みたいな経験は少なくとも1回は感じたことがあるのではないでしょうか?
水を飲むとどんな良いことが起こるのか?
- 水の摂取と痛みの軽減: 十分な水分を摂取することで、身体の機能が正常に保たれ、血液やリンパ液の循環が改善されます。これにより、痛みの症状が軽減される場合があります。特に、頭痛や筋肉痛などの一部の痛みは、十分な水分摂取によって改善されることがあります。
- 水療法: 水の温熱効果や浮力を活用した水療法は、痛みの管理に役立つ場合があります。温められた水中での浸浴や水中エクササイズは、筋肉の緊張を和らげ、関節の可動域を改善することで痛みを軽減する効果があります。
- 水の代替としての痛みの軽減: 水はしばしば、痛みを和らげるための代替手段として使用されます。例えば、怪我や手術後の傷口を洗浄するために使われることがあります。また、氷水や温水のコンプレスは、炎症や腫れを軽減し、痛みを和らげるのに役立ちます。
総括すると、水は痛みの管理や軽減に役立つさまざまな方法で利用されることがあります。ただし、個々の状況や症状に応じて適切な方法を選択することが重要です。また、水の利用に関する専門家や医療従事者の助言を求めることも推奨されます。
そもそも体質が変わるってなに?
ことば通り、『からだの性質』の総称を表す言葉です。
人間の体は約60兆個の細胞からできており、実は体質はこの『細胞の質』によって決まってきます。
この細胞は、血液から常に栄養と酸素を運んでもらい、細胞が活動するときに発生するゴミ(活性酸素など)を血液が運び出してくれます。
つまり、この血液の状態(質)が細胞の質を決めてしまいます。血液中に、体に有害なもの(添加物や有害ミネラル)がたくさん含まれていると、それを細胞が取り込んでしまうために、細胞の質が悪くなるのです。
細胞の質が悪くなる原因としては、細胞の中にある【ミトコンドリア】という器官が減ったりします。
ミトコンドリアってなに?
ミトコンドリアは、細胞内に存在する細胞小器官の一つであり、非常に重要な役割を果たしています。通常、細胞内のエネルギー生産の中心として知られています。
主な機能として、ミトコンドリアは細胞内のATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー通貨を生成するプロセスである細胞呼吸の場所として機能します。このプロセスは、グルコースや他の栄養分子を酸化してエネルギーを生成し、その過程で二酸化炭素と水が産生されます。
ミトコンドリアは、多くの細胞内で見られ、特にエネルギーを必要とする細胞、例えば筋肉細胞や神経細胞などで豊富に存在します。また、ミトコンドリアは細胞の成長、分裂、アポトーシス(プログラム細胞死)など、その他の生物学的プロセスにも関与しています。
ミトコンドリアは独自のDNA(ミトコンドリアDNAまたはmtDNA)を持ち、細胞質遺伝子として知られています。この特徴は、ミトコンドリアが独立して進化し、細胞内における特有の役割を果たす進化的な起源を示唆しています。
総括すると、ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生産の中心として機能し、細胞の生存と機能に不可欠な役割を果たしています。
人間は生きていくために、細胞が分裂していく必要があります。細胞も生きていくうえで、老化したり動きが悪くなったりするので、分裂して新しい細胞を生み出す必要があります。
簡単にまとめますと、
・血液の質が良い = 細胞の質が良い ➡ 良い体質
・血液の質が悪い = 細胞の質が悪い ➡ 悪い体質
ということになります。
血液の状態(質)を高めるためには【水】で決まってきます。まず、何故、痛みを改善するために水が関わっているのか?
人間の身体は『60〜70%』の水分でできているといわれています。そのうち汗や尿便、呼吸などから排泄を行っています。また、人間の身体は常に24時間代謝を行っており、代謝は水を使って反応する化学反応(加水分解)だからです。
※加水分解:酵素の力を利用し分子を分解して水に溶けやすくする。
という理由から、水を飲まないと脱水になり、脱水になると血液粘性が高まり血液がドロドロになり老廃物が蓄積されやすいからだになります。
1日にどれくらいの水を飲まなければいけないのか?
【30ml×体重】は最低限必要になります。
1)体重50kgの方 ➡ 1.5ℓの水/日
2)体重60kgの方 ➡ 1.8ℓの水/日
は飲む必要があります。
身体に必要な水分が足りているかどうか、実は簡単に確かめる方法があります。
- 尿の回数
- 尿の色
になります。
尿の回数が1日の中で10回程度が理想で、尿の色としては約7回前後で尿の色が無色透明になります。
尿の色が濃い(黄色)のは老廃物(からだの中でいらないもの)が溜まっていため、尿が濃くなります。なので、しっかり吐き出すためにも体重に見合った『水』を飲んで頂き、老廃物を溜め込まずに尿でしっかり吐き出すことがとても大切になります。
また、尿の回数で腎臓が十分な尿を排泄できているかどうかを調べられます。例えば、排出する尿量を、飲む水量と比較する必要がり、飲む量が増えれば、必然的に尿量も増えることに繋がります。
お茶やコーヒではなく水を飲む必要性
では、お水なら何でも良いのかということですが、基本的にお茶やコーヒーなどは水分に含まれません。
その理由としまして、
- 体内に吸収される時間がおよそ1~3時間と長い(水はたった10分程度で吸収)
- 甘いジュースや清涼飲料水などの摂取は肝臓に負担がかかる
- お茶やコーヒーは利尿作用がある為、腎臓への負担が大きくなる
- 点滴は生理的食塩水といって塩と水を使いますが、お茶やコーヒーを外から体内へは吸収できない。
なので『水』を飲むように心がけましょう。
冷たい水は身体に良いのかということですが、氷水は-4~5℃近く腸内の温度を下げてしまいますので、できるだけ白湯もしくは常温の水を飲むようにしてください。
飲食店で氷水を出すのは、実は食欲中枢を刺激することがわかっていますので、できれば氷無しの常温を頼むようにした方が良いです。
では白湯の飲む方が良い理由はいったい何なのかということですが、腸内の温度を40℃以上にキープすることができるからです。
40℃以上にキープすることで得られることとしては、
①免疫細胞が増えて働きやすくなる。
②善玉菌が増えて働きやすくなる。
③酵素が増えて働きやすくなる。
ということが既にわかっています。
水を飲むときの注意事項
水の飲むにあたり注意事項があります。以下で記載している方には必ずかかりつけのお医者さんに確認するようにしてください。
①心臓疾患:心臓のポンプ機能は低下しており、水分を過剰摂取すると体内の血液量は増えます。腸から吸収された水分は 心臓へ流れていく為、心臓が全身に送り出す血液量も増
るので、結果として心臓への負担がかかります。
②腎臓疾患:腎不全が進行すると、尿を作ることが困難となり尿量は減る為、過剰な水分を取ると体内で溜まりむくんでしまう。
③80歳以上:循環サイクルを作る力が弱っているので注意が必要になります。かかり付けのお医者さんに確認する必要があります。