こんにちは。整体サロンアンティオール上野店 院長の村山です。
「旅行には行きたい。でも、みんなについて歩けるか不安で…」
初めてお会いしたとき、
その方が何気なくおっしゃった言葉が今でも印象に残っています。
膝が痛い。
症状だけを見れば、それだけかもしれません。
でも実際にお話を聞いていくと、
困っていたのは膝の痛みだけではありませんでした。
今回は、膝の痛みから外出すること自体に不安を感じるようになっていた、60代女性のお話です。
■ご来院のきっかけ
最初に膝の痛みを感じたのは、階段を降りたときでした。
最初は「年齢のせいかな」と、それほど気にしていなかったそうです。
ところが少しずつ、
駅まで歩くのがつらい。
階段では手すりを探してしまう。
出かける前に「今日はどのくらい歩くんだろう」と考える。
そんな日が増えていきました。
特につらかったのが、ご友人との旅行です。
以前は旅行が好きで、年に何度か出かけていたそうですが、
「私のせいで休憩が増えたら申し訳ない」
「みんなを待たせるくらいなら行かない方がいい」
そう考えるようになり、
誘われても断ることが増えていました。
「痛いのも嫌なんですけど、何も気にせず出かけられなくなったのが一番嫌で」
カウンセリング中にそう話されていたのを覚えています。
■症状の原因
実際に身体を確認すると、
膝だけに問題があるようには見えませんでした。
歩く動作を確認すると、股関節の動きが小さく、
足首にも動かしにくさがありました。
そのため歩くたびに膝周辺へ負担が集中しやすい状態になっていたと考えました。
膝が痛いと、どうしても膝だけに目が向きます。
もちろん膝そのものの状態を確認することは大切です。
ただ、身体は一つにつながっています。
「なぜ、この方の膝に負担がかかっているのか?」
そこまで考えなければ、
同じ負担を繰り返してしまうことがあります。
■当店での施術アプローチ
当店では膝だけを施術するのではなく、
股関節、足首、骨盤周囲なども含めて身体全体を確認しました。
特に意識したのは、
歩いたときに膝だけが頑張らなくてもいい状態をつくること。
施術に加えて、
ご自宅でも無理なく続けられる運動や、
歩くときの身体の使い方も少しずつお伝えしました。
最初からたくさん宿題を出すことはしていません。
「これならできそう」
そう思えることから一緒に始めました。
■経過と変化
5回ほど施術を重ねた頃から、
「前より駅まで歩くのが怖くなくなりました」
という言葉が出るようになりました。
10回を過ぎる頃には、
以前より歩ける距離が増え、階段への不安も少しずつ減っていきました。
そして十数回目の施術の日。
「実は来月、友達と旅行に行くことにしたんです」
そう教えてくださいました。
もちろん、
身体の状態には個人差がありますし、
すべての膝の痛みが同じように変化するわけではありません。
それでも私にとって嬉しかったのは、
単に「膝が楽になった」ということだけではありませんでした。
痛みを理由に諦めていたことを、
もう一度「やってみよう」と思ってもらえたことです。
■担当者の想い
理学療法士として病院で働いていた頃、
私は痛みを我慢しながら生活を続け、
できることが少しずつ減っていく方を何人も見てきました。
「まだ歩けるから大丈夫」
「歳だから仕方ない」
そうやって後回しにしているうちに、
いつの間にか旅行をやめ、
趣味をやめ、
外へ出ることまで減ってしまう。
私は、それがすごく勿体ないと思っています。
身体を良くすることは、
痛みをゼロにすることだけが目的ではありません。
旅行に行く。
孫と出かける。
仕事を続ける。
好きな場所へ、自分の足で行く。
その人が大切にしている生活を、
できるだけ長く続けられる身体をつくること。
私はそこまでが整体の役割だと考えています。
当院は台東区、上野・御徒町エリアを中心に、なかなか良くならない慢性痛やお身体の不調・悩みを根本から解決することを目的とした治療院をしております。
もし今、
「痛いけど、まだ生活できるから」
と我慢していることがあるなら、
痛みの強さだけではなく、
「この痛みのせいで、何を諦め始めているだろう?」
と一度考えてみてください。
身体が変わることで、
もう一度できるようになることはあります。
そのきっかけを一緒につくれたら、
整体師としてこれ以上嬉しいことはありません。







